こんにちは、町田です。
今日は、家づくりの前段階にあたる「解体工事」の現場で、とても心温まる出来事がありましたので、ご紹介させていただきます。
現在、新築を予定しているお施主さまのお宅は、もともとご家族の思い出がたくさん詰まった古家でした。
解体を前に、「この大皿や古道具、味のある木の棚や昔のカメラ…処分してしまうのは惜しいけれど、どうすればいいか分からない」と悩まれていました。
そこで、私たちが日頃からお世話になっている四万十町の古道具屋・遠路(えんろ)さまにご相談したところ、快くお越しいただき、ひとつひとつ丁寧に品物を見てくださいました。
その中からいくつかを買い取っていただき、「これはまた手を加えて、新しい持ち主に届けたい」と。
お施主さまにとっては“処分するしかない”と思われていた品々が、新たな価値を与えられ、次の人へとつながっていく──。
まさに、“モノと心がつながる瞬間”に立ち会わせていただいた気がします。
家づくりも同じです。
古い家を壊すというのは、寂しさもありますが、
「今までありがとう」の想いと、「ここからまた新たに始まる」という希望が、同時に存在しています。
今回のように、モノが循環し、思い出も引き継がれていく。
そんな優しい循環のなかで生まれる住まいづくりを、これからも大切にしていきたいと思います。
お施主さま、遠路さま、ありがとうございました。
古道具屋 遠路
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