工務課の溝渕です!!!
梅雨の時期に入り暑さと雨に苦しんでいるこの頃ですが、話は少し遡り2月16日のお話を…
実は私、「龍馬マラソン」へ出ておりました。それも初挑戦です。完走済みの高校時代の友人に誘われ、エントリーし練習を重ね本番当日に。
自分には【謎の自信】がありました。
練習では15kmが最長でしたが体力に問題もなくこれは余裕だなと。
そして自信通りに余裕を持ってゴール!溝渕貴史のマラソン初挑戦は素晴らしい結果とともに終わったのであった。
とはなりませんでした。
中盤までは普通でした。
友人と話をする余裕もあり、給水所ではちくわやキュウリ、バナナを食べながら走っていました。ペースは少し遅かったですが道中での家族の応援もあり後は気力との勝負だなと。
しかし問題は25kmを過ぎた頃発生します。足が痛いのです。それも凄まじく。
厳密には20km辺りから違和感はありましたが違和感止まりでした。
25kmで痛みに変わり危機感を抱きました。しかし諦めるわけにはいかないと走っていたのですが27km地点の給水所で水を飲もうと思い歩いてしまったのです!これが運の尽きでした。
あれは巧妙な罠でした。少し歩くという名の休憩を挟んでしまったがために足の疲労が爆発してしまったのです。
走りたくても足が痛すぎて走れません。正直歩くのもギリギリでした。
私は走りゆく友人に別れの言葉も告げずに黙ってフェードアウトし、1人でゴールを目指すことに決めました。
歩いていると足も少しは休まるので走ってみるのですが少ししか走れません。
歩いては少し走り歩いては少し走りの繰り返しの中で僕は後悔をしていました。
自分は何の得ために龍馬マラソンに出ているのだろうと。そしてそれと同時に歩いている自分が情けなくなりました。
この時の自分の心情は「後悔」「自己嫌悪」そして1人で進むことによる「孤独」でした。
【謎の自信】これは言い換えると【侮り】です。
自分は龍馬マラソンを舐めてしまっていたのです。
しかし!!!!!
また走り始めるきっかけがこの先にある事を私はまだ知りませんでした。
花街道の折り返し地点でとある高校の吹奏楽部生がある曲を演奏をしていました。
忘れもしません。その曲は『アントニオ猪木のテーマ』。
私はその曲を聞いたとたんに気力、いや闘志と言うべきでしょうか。闘志が湧き上がってきたのです。
自分はどうやら【応援】も舐めていたようです。
自分が侮っていたのは龍馬マラソンだけではなかったのです。
応援のパワーにより自分は再び走り始めました。
この時の心情は「闘志」「やる気」そして挫折を味わったあとの「自信」です。
もう折れません。
もし、アントニオ猪木に「元気ですかー!」と問われていたとしても、この時の自分なら「元気です!!!」答えていたことでしょう。
しかし走り始めたとはいえペースはかなり落ちてます。
でもひたすらに走ります。途中で友人がゴールしたという連絡も届きました。
それでも頑張ります。
そしてついに…
ゴールしました。
時間は「5時間52分44秒」
この時間が凄いのかどうかは自分には分かりません。
というより自分は時間がどうよりまず真っ先に途轍もない達成感の波に襲われていました。これは確かに癖になりそうです。毎年走る人の気持ちが少し分かった気がします。
来年また走るかは分かりませんが、とてもいい経験が出来ました。
何事も挑戦ですね。走るか迷っている方がいたら走ってみると新たな気づきがあるかもしれません。
自分は次の日、足が筋肉痛で凄まじく痛いという代償を支払ってしまいましたが…